室内に何かいる
ある日のこと、リビングダイニングで食事をとっていると視界の端に黒い物が一瞬見えた。
見間違いでしょ。食事中なので見間違いと言う事にしよう。ヨシ!
ありていに言えば現場ネコ案件である。
案の定しばらくしてリビングから悲鳴。
黒い物体が出たそうな。
数年ぶりの決戦か。G滅ぶべし、などと覚悟を決めた矢先に黒い物体の正体が判明。
でかいハサミムシでした。たぶん5㎝ぐらいの大物。
しかし様子がおかしい。
虫にしては動きが鈍い。せいぜいムカデが動くぐらいのゆるりとした速度。
それに何だか綿埃まで付いている。
母の悲鳴がうるさいのでゴム手袋を装着した上で、ティッシュペーパーを5枚重ねて包みハサミムシを優しく捕獲。
屋外へとリリース。
ハサミムシを手で包んだ感想は、ゴム手袋越しにも動きが感じるほどのアクティブぶりでした。二度と触りたくない(´;ω;`)
そんな精神が病みそうなハサミムシ触れ合いタイムを終えて魂が抜けかかっていると、悲鳴の主こと母がポツンとこぼしました。
いわく、朝に猫が玄関で黒い物体と戯れていた。
いわく、部屋の中で見たが行方不明になっていた。
いわく、猫が時おり何かを追っている。
待てやコラ。完全にハサミムシじゃん。
閑話休題。
この記事の前半に私がしていた行動を思い出して欲しい。
先送りすればヨシ!
まさに現場ネコ親子。自分で気づいて強く言えなかったです。
朝から晩まで猛獣(猫)3匹が徘徊する逃げ場の無い室内で逃げ隠れすればハサミムシも弱るはずですね…
何はともあれ、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のように何かハサミムシから返礼があることでも期待しておきましょう。
ちょうど切も良いので今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました(=゚ω゚)ノ