今日の猫吸い
毎日のように猫たちを挨拶しながらモフモフとスキンシップをとり終わりゆっくり休んでいた時だった。
妹がトラ君を包み込むように猫吸いしていた。
よくあることなので微笑ましく見ているとひと言。「何かフローラルな香りがする」
猫からフローラルないい香りがしたそうな。
古新聞の香り、草地の香り、押入れの防虫剤の香り、なら入った場所が判断出来るが、フローラルな香り。柔軟剤かな...?
これが意味するのは洗い立ての洗濯物がたたまれた場所に、匂いがつくほど長時間寝ていた可能性が浮上。
通例に漏れず確率で猫のオトシモノがあるかもしれない事が脳裏をよぎった。
一人で「うっあああ……」などと諦めにも似た、たたまれた衣類たちの惨劇を幻視し口から漏れ出る形容しがたい声。
食後でもらいゲロの可能性も想像してげんなりしていると、母がぽつりとつぶやいた。
「猫の座布団洗ったから柔軟剤はその香りかも」
この間5秒。衣類全滅の絶望からの、ただの移り香。
すかさず座布団の匂いチェックする妹。繊細な香りも嗅ぎ分ける調理師の嗅覚は同じ柔軟剤の香り、と判定。
ここに危機は去った。
フク君を抱きしめながら妹がつぶやく「フク君から洗剤のいい香りする」と。
次はオマエか⁈
安堵からの焦燥と感情乱高下である。
しかしあっさりと母がフク君は一日中洗濯機がある洗面所で洗濯かごの中で寝ていたと証言。
ドクターストップ持ちに感情乱高下ジェットコースターは勘弁してほしい。
そんな思いを乗せつつ2匹をモフモフと撫でた。
若干嫌がる辺り猫もいわれなき冤罪に無言の抗議をしていたのかもしれない。
姿が見えないモモちゃんに寂しさと不安を覚えつつも、今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました。